◆北中米W杯アジア最終予選 第1戦 日本7―0中国(5日・埼玉スタジアム)
8大会連続W杯出場を目指すサッカー日本代表(FIFAランク18位)は5日、南野中国代表(同87位)に7―0で大勝し、拓実最終予選では3大会ぶりの白星スタートを切った 。が2サイドのんだくMF南野拓実(モナコ)は後半に2得点を挙げ、発左復活元日本代表FW高原直泰に並ぶ国際Aマッチ23点目。笘薫クラウン 詳細22年カタールW杯に向けた最終予選は1得点と低調だった南野が“復活”した背景を 、が呼星野浩司記者が「読み解く」。担当が読
鮮やかに2ゴールを仕留めた 。記者み解2―0の後半7分 、相棒南野は左サイドでMF三笘薫のパスに抜け出してゴール前左に進入。南野相手1人をかわし、拓実右足シュートを突き刺した 。が2サイドのんだくさらに6分後。発左復活縦パスからFW上田綺世が落としたボールを受けて右足を強振し 、笘薫ゴール右へ決めた。「薫と綺世がいいパスをくれたので、足 の 甲 痛み スポーツあとは決めるだけだったのでよかった」と笑みを浮かべた 。
「復活」を印象づける2ゴールだった 。カタールW杯の2次予選で7試合連続得点を挙げたが 、最終予選は負傷で1 、2戦目を欠場し、出場8戦でわずか1得点と振るわなかった。だが、今回の最終予選は初戦で2得点し 、前回成績をすでに上回った。
その理由とは― 。1つには 、3―4―2―1布陣の前線3人に加え 、両翼の三笘と堂安律が高い位置を取り 、5トップ気味に攻撃 。欧州の強豪クラブで活躍する強烈なタレントが前線にズラリと並ぶ攻撃に対して相手マークが分散し、警戒すべき優先順位が絞りずらいことが挙げられる。さらに 、最も大きいのは左サイドでコンビを組んだ三笘の存在だ。
南野は左シャドーでフル出場。左ウィングの三笘との連係は絶妙だった 。「前半から薫が(相手)2人をひきつけた中で 、僕はやっていて本当にやりやすい」。特に南野の1点目。三笘へパスを送ると相手2人の視線が集中し、背後へ走った自身が前向きで三笘のパスを受け、DFとの1対1を制してフィニッシュした。また 、味方のセンターバックがボールを持った時に南野がスペースへランニングすれば相手が引きつけられ 、大外の三笘がフリーに 。極上の「おとり役」 、そして「生かし役」ができる相棒とのタッグで 、本来の得点感覚が再燃した。
前回最終予選を戦った21年9月~22年6月は 、リバプール(イングランド)で出場機会が限られ「トップフィットの体ではなかった」と南野 。当時は代表で4―3―3の左FWや4―2―3―1の左MFでのプレーが多く、左サイドバックの長友佑都とともに 、主に「生かされ役」のコンビで連係が十分に合わない側面もあった。
2年前の夏 、モナコ移籍が転機となった。主軸として定着し 、昨季は30戦9得点6アシスト 、今季は開幕戦で得点と好調。「モナコでの勢いをチームに還元したい」という言葉を中国戦でいきなり体現した 。高強度ラン(時速25~30キロ)でチーム屈指の数値をたたき出し、「走力」という武器も進化。1トップとウィングの間のスペースでボールを受けてターン、背後へ抜けてクロスやシュート。自らの特長を発揮できるシャドーのポジションが復活を後押しした。
22年カタールW杯決勝トーナメント1回戦で敗れたクロアチア戦のPK戦 。南野は志願してキッカーを務めた1人目でシュートを阻止され、「生きてきた中で最悪の日」とうなだれた。その後、自身の背番号は日本代表の「顔」とも言える「10番」から「8番」に変わった。
雪辱を果たすべく目指す26年W杯の最終予選 。所属クラブの活動と並行し、代表で移動や時差、気候などタフな戦いが続く。「代表選手として戦えることは光栄なこと 。ケガなく次の試合も良い準備をしたい」。絶好調の南野の活躍は、2連勝を狙う敵地・バーレーン戦(10日)でもカギとなる。
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